雪中ツーリング 1997年1月17日
毎月第2日曜日はクラブツーリングの日だ。 今月のツーリングは、よく行く丹沢方面ではなく神奈川と東京の県境の某所。 うちのクラブではハイカーの少ない冬季に限ってツーリングに出かけるほど、ここはハイカーが多い。 下りなどでのスピードの出しすぎに注意が必要だ。
しかし、我々はそんなことでビビっているような軟弱集団ではない。 都会では滅多に走れない雪山に嬉々としてアタックを開始した。 当然、コロコロと転げ回る者が多数発生。 メンバーの1人のS津氏は昨年のここのツーリングに、新車の TREK Y33 で臨み、見事に転倒。 それ以来コケ癖がついてしまった。 当然今年もコケ初めをしてくれた。
ここでタイヤの話である。 凍結路面で高性能を発揮するタイヤを見つけた。 昨年発売されたIRCのミトスXCだ。 こいつはなかなかいい。 中低速ならば(雪面での高速はさすがに怖い)、凍結した雪路面でフルブレーキングしてもザザザッと音を立てて止まる。 さすがにツルツルの路面ではそうもいかないが、その効き具合を見ると、まるで最新スタッドレスタイヤのCMのようである。 コーナーでのグリップもあり、非常に安心であった。
逆に最悪のパフォーマンスを示したのが、パナレーサーの XC-MAGIC だ。 こいつは濡れたアスファルト路面でも滑るため、最初から予想はしていたが、期待通り本当によく滑った。 まぁ、XC-MAGIC の方が開発時期が早い分、性能的には劣っても仕方ないだろう。 念のために言っておくが、私は別にIRCから金をもらっているわけでも、パナレーサーが嫌いなわけでもない。 また、XC-MAGIC を弁護するなら、落ち葉の敷き詰められたドライな路面での性能が抜群だと言うことを付け加えておこう。